社会医療法人一成会 木村病院
財団法人 日本医療機能評価機構 認定基準一般病院

社会医療法人一成会 木村病院 | 東京都荒川区南千住

くるみん日本医療機能評価機構 認定第GA18号

薬剤科について

薬剤科はチーム医療の一員として、医薬品の適正使用に努め、適正な薬物療法を行って患者さんのQOL(生活の質)の向上に寄与しています。
薬の専門家として職能を発揮し、安全管理、感染管理、NST、褥瘡などの委員会において活動しています。
地域の薬局と連携し、地域医療への貢献と簡易懸濁法の実施拡大に取り組んでいます。薬学実務実習指導病院として薬剤師教育を実施しています。



業務紹介

調剤業務

院外処方箋の発行率は99%以上で、主に入院患者さんの調剤を行っています。
電子カルテシステム、調剤支援システムにより発行された処方箋をもとに、用法・用量・他の薬との飲み合わせ等のチェックを行っています。
また、当院では嚥下障害や経管投与の患者さんに簡易懸濁法を行っています。


注射業務

電子カルテシステム、調剤支援システムにより発行された注射処方箋や注射ラベルをもとに、投与量・投与速度・配合変化・相互作用等のチェックを行い、患者さんごとにセットしています。


病棟業務

薬剤管理指導・病棟薬剤業務

入院時に、患者さんやご家族に面談し入院前に使用していたお薬の情報を調べ(持参薬確認)、医師への処方提案を行います。
入院された患者さん・ご家族に対しお薬(内服・外用・注射)の説明を行っています。投薬全般の薬学的管理(重複投与、副作用、相互作用、禁忌などのチェック)を行い、検査データや患者さんの症状から、より良質な薬物治療を提供することを目指しています。
また退院後も正しく使用していただけるよう、すべての患者さんに対して、退院時薬剤管理指導を行っています。


安全管理

<医療安全管理部>

社会医療法人一成会における医療安全管理のため、医療安全管理部が設置されています。
そして、それらの中の各種委員会で薬剤師は活動しています。

感染管理

感染管理委員会は、院長を委員長とし、各部署から選出された感染管理チーム(ICT:医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師)で構成され、院内感染防止を目指し、対策や予防対策、教育やコンサルテーションなどを行っています。
職員への「感染管理と手洗い」「ワクチンと予防」等、感染管理に関する学習会を開催しています。
薬剤師は、抗菌薬や消毒薬の使用状況の把握・適正使用の指導、TDMや消毒薬の抗微生物効果の評価、医薬品や医療機器汚染の監査指導を行っています。

医薬品安全管理

薬剤科長を医薬品安全管理者とし、病院が管理する医薬品の全ての安全管理のため、医薬品に関連した事故防止に関する研修を受け、手順書の作成、情報収集を行い、安全管理体勢の確認を行っています。
医薬品に関するインシデント、アクシデントレポートの中から、原因や問題点を分析し、業務改善を行っています。
職員への医薬品に関する「薬品の安全」学習会を開催しています。


チーム医療

栄養サポートチーム

医師、管理栄養士、薬剤師、看護師、臨床検査技師、理学療法士、介護士などで構成されています。
NSTでは、患者さんの栄養評価を行い、栄養ケア計画を作成して計画にもとづいた栄養ケアを実施しています。
薬剤師は週1回行われるNST病棟カンファレンス、チームでのラウンドに参加します。
栄養アセスメントに基づいた医師との協議による中心静脈栄養や経腸栄養、処方設計の支援や副作用モニタリングを行っています。

褥瘡対策

当院では毎月1回、褥瘡対策委員会が行われます。褥瘡対策チームは医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、介護士で構成されており、チーム医療の一環として活動しています。
患者さんの主治医・皮膚科医師の指示をもとに、患者さんの褥瘡の早期治癒を目指しています。
「褥瘡予防」の学習会を開催しています。


医薬品情報管理業務

医薬品の安全かつ適正使用のため、必要な情報を収集・検討・管理し、薬局情報や採用薬品集の改訂等医薬品に関する情報提供を行い、医師・看護師などの医療スタッフへの問い合わせに対応しています。

医薬品会議

最新の医療情報を基に、高度の医療を目指し、患者さんへの適切な薬物療法の提供と院内採用薬品の整備を目的として、毎月1回薬剤師が責任者として医薬品会議を開催しています。
ここでは、製薬メーカーによる薬品説明会を開催し、医師、薬剤師、看護師長の審議により新規採用薬と採用中止薬を決定しています。
その他、医薬品に関連する様々な事項の討議、決定が行われています。


医薬品管理業務

医薬品の発注・納品・検収・在庫管理を行っています。
各部署への払い出し、保管状況、使用期限チェックを行い、品質管理をします。
医薬品の適正供給と品質管理を行い、高価薬、薬品の期限切れに特に注意を払い、適正な在庫管理を心がけています。
医薬品クラウド発注システムを導入し、効率的な在庫管理に努めています。
「麻薬」「毒薬」「向精神薬」「特定生物由来製品」などのように、関係法規によってその管理が定められているものについては、関係法規を遵守した管理を行っています。
また、円滑に業務を行えるよう電子カルテシステムの薬品マスタメンテナンスを行っています。


薬学実務実習教育

2010年より、薬学部5年生の実務実習を受け入れ、臨床現場で求められている薬剤師を目指した教育指導を行っています。